令和5年4月6日(木)
1学期始業式 校長訓示 テーマ「チーム清水南の目標」
あらためまして、みなさん、おはようございます。
いよいよ、今日から新年度が始まります。春は別れもありましたが、出会いもあります。
先ほどは、新たな先生方との出会いもありました。午後には入学式があり、新入生も入学してきます。我々は未来にしか進めません。新年度も、明るく前向きに、学校生活に取り組んでほしいと思います。
まずは、新型コロナウイルス感染症についてお話しします。今年度から学校ではマスクの着用を求めません。先生方が皆さんにマスクの着脱について強制することはありません。同様に、皆さんの中でもマスク着用の有無によって、差別や偏見がないようにしてください。みんなそれぞれ事情があることを理解してほしいと思います。ただし、混雑している電車やバスの中などはマスクを着用することを推奨します。その他、感染リスクが高い場面での対策等については、担任の先生や各教科の先生の指示に従ってください。大切なことは、これまでと変わりません。皆さん一人ひとりが感染症を正しく理解し、自分の頭で考えて、「自分の身は自分で守る」という意識で感染症対策に取り組むことが重要です。
さて、3学期の終業式でWBCの話をしました。侍ジャパンのチームワークの良さについてお話しました。あの時は準決勝の前でした。あの後、侍ジャパンはメキシコに逆転サヨナラ勝ちし、決勝でアメリカを下して見事に優勝しました。
私が印象に残っているシーンの一つに、準決勝のメキシコ戦の9回裏、1点差で負けている場面で、大谷選手が先頭バッターで登場し、二塁打を打ちます。その時の一塁ベースを回る時にヘルメットを投げ捨て、二塁ベース上でベンチに向かってチームメイトを鼓舞している場面があります。格好いいですよね。
新学期、多くの学校で大谷翔平選手の話を色々な切り口でしていることと思います。私は大谷選手が花巻東高校時代に作成した、「マンダラチャート」について紹介します。
「マンダラチャート」とは、仏教に登場する曼荼羅模様のようなマス目を作り、そのマス目一つ一つにアイデアを書き込むことで、アイデアの整理や拡大などを図り、思考を深めるものです。
大谷選手は花巻東高校時代にマンダラチャートを作って、今後どうなりたいかといった夢に対する思考を整理し、実行に移しています。
※大谷選手のマンダラチャートを解説
目標を立てて、目標達成の手段を具体的に考えることの大切さがわかります。もちろん、計画通りに成し遂げたところが、大谷選手の本当のすごさだと思います。
さて、本年度、清水南高校・同中等部では、スクール・ポリシーを策定しました。言ってみれば、清水南の教職員・生徒全員で共有する目標です。その中で、卒業までに皆さんに身に付けてほしい力を三つ掲げてあります。
一つ目は、「高い知性と主体的に行動する力」です。二つ目は、「豊かな感性・表現力と想像する力」です。三つ目は、「他者を認め、他者と協働し、物事に粘り強く取り組む力」です。今日から始まる学校生活において、個々の目標と併せて、清水南の生徒全員が共有している目標として意識してほしいと思います。
我々は学校の目標を共有する仲間です。WBCで世界一奪還という目標に向かって、チーム一丸となって戦った侍ジャパンのように、我々も「チーム清水南」として、仲間を大切にして、皆で支え合いながら、目標に向かって努力し、壁を乗り越えてほしいと思います。新年度、皆さんの活躍を楽しみにしています。