令和4年7月9日(土)
中高一貫教育説明会 「バッターボックスに立とう」
みなさん、こんにちは。清水南高校・同中等部校長の小野田秀生(おのだひでき)です。今日は中高一貫教育説明会に御参加いただき、ありがとうございます。
さて、小学生の皆さん、皆さんは若宮正子(わかみやまさこ)さんを知っていますか。若宮さんは昭和10年生まれの御歳87歳です。もともとは銀行員だったのですが、定年退職後、お母様の介護のため外出する機会が減り、友人と連絡を取るためパソコンを習い始めたそうです。
その後、80歳を超えてからゲームアプリを独学で開発し、人生が激変します。世界的企業からの会議への招待、国連でのスピーチなどを経験され、「人生100年時代構想会議」にも82歳の最年長メンバーとして参加しました。
この若宮さんが、最近、ACジャパンのCMに出ていて、こんな話をしています。
「とにかくバッターボックスに立ってバットを振ってみようと思ったんです。そしたら当たっちゃったんですよ。ほんとに人生はわかりませんね。だから、自分の未来にフタをしちゃいけないと思いますね。」そして、このCMはこんなナレーションで終わります。「何歳からでも人は変われる。」
小学生の皆さん。皆さんは敢えて中学受検をしなくても、地元の公立中学校に進学できるし、その方が通学距離も短いかもしれない。でも、清水南高校中等部の受検を視野に入れ始めたのは、この受検が自らの成長につながると考えたからだと思います。何歳からでも人は変われます。ましてや若い君たちは、これから大きな変化を、成長を遂げていきます。勇気を持って、バッターボックスに立とうしている皆さんにエールを送ります。清水南高校中等部で、たくさんバットを振りましょう。空振りしたって構いません。空振りも貴重に経験です。でも見逃し三振はつまらない。ましてや、バッターボックスに立たなければ、何も始まらないのです。
保護者の皆様。社会の在り方が劇的に変化する「Society5.0時代」が到来します。加えて、新型コロナウイルス感染症の流行、ロシアによるウクライナ侵攻、昨日も戦後初めて、首相経験者がテロリストの凶弾に倒れるなど、大人の想像を超える出来事が起きています。この予測困難な時代を子供たちは生きていかなければなりません。
一人ひとりの子供たちが、自分の良さや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在だと尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会変化を乗り越え、持続可能な社会の創り手となることが必要です。清水南高校・同中等部では、じっくりと6年間かけて、高い知性を身に付け、豊かな感性と表現力を養い、グローバルに活躍できる人材を育成します。具体的な教育内容はこれから御説明いたします。また、本校の生徒たちの活動の一端も御覧いただきます。
それでは、皆さん、本日の中高一貫教育説明会、最後まで宜しくお願い致します。