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静岡県立清水南高等学校

     
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学校長ごあいさつ


  みなさん、こんにちは。
  本校は、世界文化遺産に登録された三保の松原のある三保半島の付け根に位置しており、生徒たちは、東に富士を仰ぎみる風光明媚な環境で伸び伸びと学校生活を送っています。
  また、「富士の如く端正に、橘の如く香りが高く」の校訓の下、「高い知性と豊かな感性・表現力を備え、国際化社会に貢献できる人物の育成」を教育目標に掲げ、日々の教育活動に取り組んでいます。
  本校の大きな特色は、普通科と芸術科を併せ持つ、公立中高一貫校であるということです。校内のいたるところで芸術科美術専攻の生徒の作品や、音楽専攻の生徒の演奏や歌声を見たり聴いたりすることができます。加えて、中高一貫校の特長を活かし、6年間を見据えた、生徒の進路目標を実現するための学力向上に取り組んでいます。
  今後とも、皆様のご支援をいただきながら積極的にさまざまな活動に取り組み、本校の教育活動をさらに充実させる所存でおります。どうぞご支援をお願いいたします。

 

校長 小野田秀生



 
校長室より >> 記事詳細

2024/01/16

3学期始業式

Tweet ThisSend to Facebook | by web担当

3学期始業式 校長訓示 テーマ「志を立てる」

 

~2年1組教室からzoomにより全校配信(PPスライド使用)

 

 

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今回は、2年1組(芸術科)の教室にお邪魔しています。

 

新年早々、能登半島地震や羽田空港での飛行機事故など、辛いニュースが続いています。生徒の皆さんの中には、石川県や富山県に親戚がいる人もいるでしょう。私も新潟県の一番富山よりにある上越市に2年間住んでいたことがあり、石川県には知り合いが多く心配しています。ニュースなどを見て辛い気持ちになったら、遠慮せずに先生や友たちなど一番相談しやすい身近な人に話をしましょう。

 

さて、新年を迎えて、今年の目標を立てた人もいることと思います。今日は目標を立てることと深い関係がある「志を立てる」(立志)という話をします。ここからはPP(パワーポイント)のスライドを見ながら聞いてください。

 

江戸末期の儒学者に佐藤一斎(1772年~1859)という人がいます。美濃国岩村藩(岐阜県恵那市)の家臣でしたが、学者としても高名で、後に江戸にある「昌平坂学問所」という幕府直轄の学問所に招かれ教官をしていました。その一斎が書いた『言志四録』の中にこんな言葉があります。

 

緊しく此の志を立てて以て之を求めば、薪を運び水を運ぶと雖も、亦是れ学の在る所なり。況や書を読み理を窮むるをや。志の立たざれば、終日読書に従事するとも、亦唯だ是れ閑事のみ。故に学を為すは志を立つるより尚なるは莫し。

 

平易な言葉で言い換えれば、「立派な人になろうとの強い志を立てて、それを達成しようとするなら、薪を運び、水を運んでも学びに通じる。ましてや、書物を読み、事の道理を知ろうと、それに集中するなら、目的を達成しないほうがおかしい。だが、志が立っていなければ、終日読書しても無駄に終わることになる。だから、立派な人になるには、なによりも志を立てることが大切である。」ということです。

 

「志を立てる」とは何か。「目標を立てる」ことと、どう違うのか。私なりに解釈すれば、「志を立てる」とは自分はどう生きていくか、自分はどう在りたいか、覚悟を決めること・決意することだと思います。芸術科の皆さんは、高校入学時に志を立てて、芸術科に進んだ生徒が多いかもしれません。でも、全校生徒の皆さんの中には、「志を立てる」こと、つまり、自分はどう生きていくのかを決めかねている人も多いでしょう。

 

私は先日、キャリア教育を御専門としている、静岡大学の宇賀田先生のお話を聞く機会がありました。その時、宇賀田先生は「自分はどう生きていくかを考えることは、自分は誰の役に立ちたいのかを考えること」だとおっしゃっていました。私はその言葉がすごく腑に落ちました。

 

例えば、小さな頃に入院したことがあって、看護師さんにお世話になった経験から、将来は自分も看護師になって、病気の子供たちの役に立ちたいというのは、立派な「志」だと思います。そのために、看護学校や四大の看護学部に進学したい、だから、毎日2時間勉強しようというのは、目標でしょうか。とすると、「志」は目標の土台になるものかもしれません。

 

先ほどの佐藤一斎の言葉に戻れば、学習する上では、目標を立てること以上に、「志を立てる」ことがとても重要です。そのためには、「自分はどう生きていくか」を考えなければなりません。簡単にことではないですが、まずは、「自分は誰の役に立ちたいのか」を考えてみるといいのかなと思います。

 

高校2年生は、1月24日に10人の社会人の方々をお呼びして、「キャリア講話」を実施します。ぜひ、講師の方々の話を聞きながら、「自分は誰の役に立ちたいのか」を考えてほしいと思います。また、清水南高校・同中等部では進路課や学年部を中心にキャリア教育に取り組んでいますので、他の学年の皆さんも同じような企画が随時実施されることでしょう。

 

今年は辰年です。生徒の皆さんが、龍のように飛躍する一年であることを願っています。

 

これで私の話を終わります。
08:49