いじめや不登校、学力低下等の問題は、子どもの「内面(自分への不信)」に起因していることが読み取れます。生徒は、自分への不信などを感じると、その不安を不満に変え、他者に苛立ちを向けたり、自分の殻にこもり、孤立化したりします。そのため、「自分への信頼」を醸成ことが問題解決の第一歩となります。そこで、ボイスシャワーは、生徒に「認められ、見守られている」という安心感を持たせること(居場所づくり)、「良さ」や「頑張り」「優しさ」などを見つけ価値づけること(勇気づけ)の2つを目的に行います。

  この手だてをより良いものにするため、生徒の生の声をキャッチする、ボイスキャッチアンケートを1学期末に取っています。夏期研修では、このアンケートの集計結果を使って、どのような声かけが居場所づくりや勇気づけにつながったか、2学期以降、どのような声かけをしていくか、全教職員で把握・共有を図ります。
  
  また、春の二者面談や夏の三者面談、冬の希望面談などを活用し、生徒の思いや考えを知るボイスキャッチの機会の充実を図っています。特に冬の面談は、面談の希望を取るだけでなく、担任、副担任や学年付、部活動の顧問などから、面談相手を選べるようにしています。こうした活動を通して、全職員で全生徒を育てるという意識を醸成します。
(久我直人『教育再生のシナリオの理論と実践』より引用、加筆・修正)